このページでは、個人売買などで購入した250ccバイクの名義変更を、自分でする為に必要な「書類」と「手続き手順」を紹介しています。
すべての手続きを自分で行えば、書類代の500円程度で名義変更できるので、費用を安く抑えたい人におすすめです。
ただ、手続きは平日しか出来ません。
仕事を休めない人、手続きが面倒な人は行政書士の名義変更代行を検討してもいいかなと思います。
※2019年7月1日から250ccバイクの名義変更は400ccバイクの名義変更と同様に運輸支局(陸運局)になりました。
250ccバイクの名義変更(移転登録)に必要な書類
250ccバイクの名義変更に必要な書類は大きく分けると、以下の3種類があります。
- バイクを譲渡する側(旧所有者)が用意する書類
- バイクを譲渡される側(新所有者)が用意する書類
- 陸運支局で入手できる書類
それぞれの書類について、以下で詳しく説明します。
バイクを譲渡する側(旧所有者)が用意する書類等
バイクを譲渡する側(旧所有者)が用意する書類は以下の3つです。
- 軽自動車届出済証返納済確認書(廃車にしてある場合のみ)
- 譲渡証
- 自賠責保険証(保険が残っている場合のみ)
バイクと一緒に送るか、書類のみ先に郵送してあげましょう。
軽自動車届出済証返納届

バイクの個人売買は(知人に譲る場合でも)トラブルを避けるために、廃車手続きをしてから譲渡するのが一般的です。
250ccバイクは車検がありませんので、廃車にすると”軽自動車届出済証返納届”という書類がもらえます。
軽自動車届出済証返納届がないとバイクを登録する事ができませんので、旧所有者から必ずもらってください。
また、軽自動車届出済証返納証明書はコピーでなく、必ず原本が必要です。
紛失としている場合は、管轄の運輸支局で再発行してもらってください。
譲渡証明書
譲渡証明書は国土交通省のwebサイトからダウンロードできます。
ダウンロードした譲渡証明書を、コンビニや自宅のプリンターで印刷して使用することができます。

譲渡書に記入してもらう項目は以下の7つです
- 車名
- 型式
- 車体番号
- 原動機の型式
- 譲渡人(旧所有者)の住所
- 譲渡人(旧所有者)の氏名
- 譲渡人押印(認印)
- 譲渡年月日
譲渡書の記入項目は、すべて軽自動車届出済証に記載されています。
軽自動車届出済証の記載通りに、譲渡証に記入してもらうようにしてください。
自賠責保険証明書(有効期限が残っている場合)

自賠責保険の有効期限が残っている場合、自賠責保険も名義変更する必要があるので、自賠責保険証明書をもらってください。
バイクを譲渡される側(新所有者)が用意する書類等
バイクを購入する側(新所有者)が用意する書類等は以下の4つです。
- 住民票
- 認印(シャチハタでもOK)
- 委任状(登録を第三者に依頼する場合に必要)
- 免許証(本人確認書類)
住民票
名義変更の際には、新所有者の住民票が必要です。
発行から3ヶ月以内の住民票のみ有効です(コピーでも構いません)。
・本籍地・世帯主名・続柄・マイナンバー・住民票コードの記載は必要ありません。
認印
250ccバイクの名義変更に、実印は必要ありません。
100円ショップなどの、認印で名義変更できます。
免許証
本人確認用の書類として、免許証を持参しましょう。
免許証のほかには、”パスポート”や”個人番号カード”が本人確認書類として認められます(マイナンバーカードは不可)。
委任状(名義変更を代行してもらう場合に必要)

新所有者本人が名義変更を申請する場合、委任状は不要です。
以下の場合は、委任状を用意する必要があります。
- 名義変更を第三者に代行してもらう場合
- 使用者と所有者が違う場合
委任状の書き方はこちらを参考にしてください。
委任状は国土交通省のwebサイトからダウンロードできます。
ダウンロードした委任状を、コンビニや自宅のプリンターで印刷して使用することができます。
陸運局で入手できる書類
陸運支局で入手できる書類は以下の3つです。
- OCR1号様式シート(申請書)
- 軽自動車税申告書
- 手数料納付書
受付で、すべての書類を提出する必要がありますので、すべて記入してから受付に並ぶようにしてください。
軽二輪1号様式OCRシート(申し込み用紙)
1号様式OCRシートは陸運支局の窓口で入手することができます。
受付する際に記入済のOCRシートを提出する必要があるので、陸運支局に到着したら、まずはOCRシートを記入しましょう。
OCRシートは、国土交通省のwebサイトからダウンロードできますが、用紙サイズや用紙の種類など、細かく指定されているので、事前に用意しても使えない可能性があります。
名義変更の当日に陸運支局でもらうのが無難です。
手数料納付書
手数料納付書は陸運支局の窓口で入手することができます。
手数料納付書に記入する場所は、以下の5ヶ所です。
- 自動車登録番号または車台番号
- 所有者または使用者の氏名
- 申請人または申請代理人の氏名
- 移転登録にチェック
- 収入印紙を貼る
手数料納付書に貼り付ける収入印紙は500円の印紙です。
収入印紙は陸運支局に併設されている、販売窓口で購入することができます。
軽二輪用税申告書
軽自動車税申告書は運輸支局に隣接する、税事務所で入手できます。
なお、名義変更の際に、軽自動車税を納税する必要はありません。
後ほど送られてくる納付書で、納税を行います。
また、250ccバイクの税額は2016年4月1日から軽自動車税の法改正により、以下の様に変更になっています。
- 251cc以上のバイク:6,000円
- 126ccから250ccのバイク:3,600円
- 91ccから125ccの原付:2,400円
250ccバイクの名義変更手続きの流れ
排気量126cc~250cc以下のバイクの名義変更手続きは以下の流れの通りです。
- 管轄の陸運支局を確認する
- 軽二輪窓口で受付
- 軽自動車届出済証の交付を受ける
- 納税の申請をする
- ナンバープレートを受け取る
所要時間は30分程度ですが、書類の受け渡しや各自の時間の都合上、やはり最低2日程度はかかります。
1.管轄の陸運支局を確認する
250cc バイクの名義変更は陸運支局で行います。
ただ、陸運支局ならどこでもできるわけではなく、管轄外の陸運局では名義変更ができません。
新所有者の住所を管轄している、陸運支局でのみ名義変更することができます。
行政書士の名義変更代行なら、管轄外の名義変更も可能です。
2.第1号 様式OCRシート(申し込み用紙)を記入する
250ccバイクの名義変更は、陸運支局の軽二輪窓口で行います。
軽二輪窓口での受付の前に第1号 様式OCRシート(申し込み用紙)を記入しましょう。

参考サイト:近畿運輸局 OCRシート記入例
OCRシートに記入する項目は以下の3つです
- 車台番号
- 所有者の氏名・住所
- 使用者の氏名・住所
OCR1号シートの書き方はこちらを参考にしてください。
3.手数料納付書を提出する

手数料納付書は、名義変更の手数料を納める為の書類です。
名義変更の手数料は350円です。350円の印紙を貼り付けて、申請を行います。
手数料納付書は、運輸支局窓口で配布されています。
- 自動車登録番号(ナンバープレート)又は車台番号
- 所有者又は使用者の氏名
- 申請人又は申請代理人の氏名及び住所(窓口に行く人の名前と住所)
- 手続きの種類欄にチェック
- 収入印紙を貼る
4.二輪用税申告書を提出する
2019年10月1日に施行された税制改革で「自動車取得税」は廃止され、新しく「環境性能割」が導入されました。
50万円以下の車両は自動車取得税が課税されませんでしたが、環境性能割は50万円以下の車両でも課税されます。

軽自動車税申告書自体は運輸支局に隣接する税事務所で入手できます。
軽自動車税申告書を記入しても、その場で軽自動車税を納税する必要はありません。
5.ナンバープレートをもらう
上記で紹介した、各種書類を提出して、手続きが完了するのを待ちましょう。
手続きは2~4時間程度で完了します(込み具合によって異なります)。
ナンバープレートを受け取れば、名義変更手続きは完了です。
ちなみに、手続きが完了しても、名前を呼ばれることはありませんので、
窓口で手続きが完了しているか自分で確認しないといけません。
手続きの完了は陸運局内で待っていても、あまり意味はありません。
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