このページでは、排気量125超~250ccバイクの名義変更に必要な「書類」と「手続き手順」を解説しています。
このページを最後まで読めば、自分でバイクの名義変更ができるようになります。
※排気量150ccや200ccのバイクも同じ方法で名義変更ができます。
すべての手続きを自分で行えば、排気量125超~250ccバイクの名義変更は500円程度なので、費用を安く抑えたい人はチャレンジしてみてください。
ただし、手続きがおこなえる運輸支局は、平日しか開いていないので注意してください!
名義変更ができる場所
排気量125cc超~250ccバイクは新しい所有者の自宅住所を管轄している運輸支局(陸運局)または、自動車検査登録事務所で、名義変更できます。
以前は市役所で名義変更ができましたが、2019年7月1日から250ccバイクの名義変更は400ccバイクの名義変更と同様に運輸支局(陸運局)に変更なりました。
現在は、市役所で変更できませんので、注意してください。
※自宅の住所を管轄している陸運支局は全国の陸運支局一覧で確認できます。
※排気量126cc~250cc以外のバイクは必要な書類、手続きの場所が異なります。
詳しくはバイクの名義変更に「必要な書類」と「やり方」を排気量別に解説から確認できます。
250ccバイクの名義変更に必要な書類等
- 軽自動車届出済証
- 軽自動車届出済証返納済確認書(ナンバー無しの場合)
- ナンバープレート(廃車にしていない場合)
- 譲渡証明書
- 自賠責保険証明書(県外バイクの名義変更をする場合)
- 住民票(発行3か月以内のもの。コピー可)
- 委任状(登録を第三者に依頼する場合に必要)
- OCR1号様式シート(申請書)
- 手数料納付書
名義変更に必要ない書類等
- 印鑑
- 軽自動車税納税証明書(車検の時に必要)
では、ここからはより詳しく紹介していきます。
名義変更(移転登録)に必要な書類
250ccバイクの名義変更に必要な書類は大きく分けると、以下の3種類があります。
- バイクを譲渡する側(旧所有者)が用意する書類
- バイクを譲渡される側(新所有者)が用意する書類
- 陸運支局で入手できる書類
それぞれの書類について、以下で詳しく説明します。
参考サイト:名義変更 – 関東運輸局
バイクを譲渡する側(旧所有者)が用意する書類等
バイクを譲渡する側(旧所有者)が用意する書類は以下の3つです。
≪譲渡する側が用意する書類≫
- 軽自動車届出済証or軽自動車届出済証返納済確認書
- 譲渡証明書
- 自賠責保険証(保険が残っている場合のみ)
- ナンバープレート
バイクと一緒に送るか、書類のみ先に郵送してあげましょう。
軽自動車届出済証or軽自動車届出済証返納済確認書

排気量125cc超~250ccバイクの名義変更には、軽自動車届出済証or軽自動車届出済証返納済確認書が必要です。
軽自動車届出済証はいわゆる車検証のこと。古いタイプは画像のような書式。新しいタイプは車や大型バイクの車検証と同じ形をしています。
軽自動車届出済証返納済確認書は廃車証明書のようなもので、登録を抹消した際にもらえる書類です(画像のオレンジの書類)。
上記、どちらかの書類がないと、排気量125cc超~250ccバイクは名義変更ができませんので、旧所有者から必ずもらってください。
また、上記の書類はコピーでなく、必ず原本が必要です。
もし、軽自動車届出済証を紛失している場合は管轄の運輸支局で再発行してもらえますが、軽自動車届出済証返納済確認書は再発行できません。
譲渡証明書

>>譲渡証明書のダウンロード<<
- 車名
- 型式
- 車体番号
- 原動機の型式
- 譲渡人(旧所有者)の住所
- 譲渡人(旧所有者)の氏名
- 譲渡年月日
譲渡書の記入項目は、軽自動車届出済証と同じ形式で記入してもらってください。
2021年から個人名義のバイクに限り、譲渡人の捺印は不要になりました。
法人名義のバイクは捺印が必要なので、間違えないように注意してください。
自賠責保険証明書(有効期限が残っている場合)

排気量125cc超~250ccバイクの名義変更時には、有効期限のある自賠責保険証書が必要です。
前オーナーの自賠責保険が残っていれば、そのまま引き継いで名義変更できます(自賠責保険の名義変更が別途必要)。
有効期限がきれている場合は、新オーナーが新規に加入してから、名義変更の手続きをしてください。
<排気量125cc超~250ccバイクの自賠責保険料一覧>
加入期間 | 保険料 | 1年あたりの保険料 |
---|---|---|
1年 | 7,540円 | 7,540円 |
2年 | 9,770円 | 4,890円 |
3年 | 11,960円 | 3,990円 |
4年 | 14,110円 | 3,530円 |
5年 | 16,220円 | 3,240円 |
※自賠責保険の保険料は、すべての保険会社で共通。
参考サイト:【公式】損保ジャパン
ナンバープレート
県外のバイクを名義変更する場合は、ナンバープレートが必要です。その際、ナンバーは新しいものに変わります。
すでに廃車済の場合、ナンバーのかわりに軽自動車届出済証返納確認証、返納証明書等の書類が必要です。
自賠責保険のステッカーは、運輸支局では再発行できませんので、事前に剥がしておきましょう。
自賠責保険ステッカーの再発行は、加入している保険会社の「営業所」か「郵送」で手続きして、入手できます。
参考サイト:証明書やステッカーを再発行したい | 東京海上日動火災保険
ナンバーそのままでバイクの名義変更したい場合
管轄が同じ運輸支局内でバイクの名義変更をする場合、ナンバーそのままで名義変更ができます。例)品川区内で名義変更する場合など。
ただ、一度廃車にしてしまうと、同一管轄内でもナンバーが変わります。
同一管轄内でナンバーを変えずに名義変更したい場合は、廃車にせず、名義変更の手続きをして下さい。
>>各運輸支局の管轄を確認<<
>>東京都の運輸支局<<
バイクを譲渡される側(新所有者)が用意する書類等
バイクを購入する側(新所有者)が用意する書類等は以下の2つです。
≪新所有者が用意する書類≫
- 住民票
- 委任状(登録を第三者に依頼する場合に必要)
住民票
排気量125cc超~250ccバイクの名義変更には、新所有者の住民票が必要です。
発行から3ヶ月以内の住民票のみ有効(コピーでも構いません)。
・本籍地・世帯主名・続柄・マイナンバー・住民票コードの記載は必要ありません。
委任状(名義変更を代行してもらう場合に必要)

>>委任状のダウンロード<<
バイクの名義変更を、新所有者以外の第3者に依頼する場合、委任状が必要です(記入する箇所は赤字)。
新所有者本人が名義変更を申請する場合、委任状は不要です。
- 友人や家族に手続きを頼む場合
- 行政書士に手続きの代行を依頼する場合
- 所有者と使用者が違う場合
委任状の書き方はこちらを参考にしてください。
バイクの名義変更に印鑑は必要ない?
2021年より、バイクの名義変更に印鑑は必要ありません。
以前は、「委任状」「譲渡証明書」「OCR1号シート」に捺印が必要でしたが、2021年のハンコ廃止の影響で、バイクの名義変更に印鑑は不要になりました。
バイクの名義変更に納税証明書は必要ない?
バイクの名義変更に納税証明書は必要ありません。
納税証明書はバイクの車検の時に必要な書類なので、名義変更には必要ありません。
前オーナーの税金が未納だった場合も名義変更できます。
陸運局で入手できる書類
陸運支局で入手できる書類は以下の3つです。
- OCR1号様式シート(申請書)
- 軽自動車税申告書
- 手数料納付書
受付で、すべての書類を提出する必要がありますので、すべて記入してから受付に並ぶようにしてください。
軽二輪1号様式OCRシート(申し込み用紙)
1号様式OCRシートは陸運支局の窓口で入手することができます。
受付する際に記入済のOCRシートを提出する必要があるので、陸運支局に到着したら、まずはOCRシートを記入しましょう。
手数料納付書
手数料納付書は陸運支局の窓口で入手することができます。
手数料納付書に記入する場所は、以下の5ヶ所です。
- 自動車登録番号または車台番号
- 所有者または使用者の氏名
- 申請人または申請代理人の氏名
- 移転登録にチェック
- 収入印紙を貼る
手数料納付書に貼り付ける収入印紙は500円の印紙です。
収入印紙は陸運支局に併設されている、販売窓口で購入することができます。
軽自動車税申告書
軽自動車税申告書は運輸支局に隣接する、税事務所で入手できます。
なお、名義変更の際に、軽自動車税を納税する必要はありません。
後ほど送られてくる納付書で、納税を行います。
また、250ccバイクの税額は2016年4月1日から軽自動車税の法改正により、以下の様に変更になっています。
- 251cc以上のバイク:6,000円
- 126ccから250ccのバイク:3,600円
- 91ccから125ccの原付:2,400円
名義変更手続きの流れ
排気量126cc~250cc以下のバイクの名義変更手続きは以下の流れの通りです。
- 管轄の陸運支局を確認する
- 運輸支局の軽二輪窓口で受付
- 軽自動車届出済証の交付を受ける
- 納税の申請をする
- ナンバープレートを受け取る
所要時間は30分程度ですが、書類の受け渡しや各自の時間の都合上、やはり最低2日程度はかかります。
1.管轄の陸運支局を確認する
250cc バイクの名義変更は陸運支局で行います。
ただ、陸運支局ならどこでもできるわけではなく、管轄外の陸運局では名義変更ができません。
新所有者の住所を管轄している、陸運支局でのみ名義変更することができます。
行政書士の名義変更代行なら、管轄外の名義変更も可能です。
2.第1号 様式OCRシート(申し込み用紙)を記入する
250ccバイクの名義変更は、陸運支局の軽二輪窓口で行います。
軽二輪窓口での受付の前に第1号 様式OCRシート(申し込み用紙)を記入しましょう。
参考サイト:近畿運輸局 OCRシート記入例
OCRシートに記入する項目は以下の3つです
- 車台番号
- 所有者の氏名・住所
- 使用者の氏名・住所
OCR1号シートの書き方はこちらを参考にしてください。
3.手数料納付書を提出する
手数料納付書は、名義変更の手数料を納める為の書類です。
名義変更の手数料は350円です。350円の印紙を貼り付けて、申請を行います。
手数料納付書は、運輸支局窓口で配布されています。
- 自動車登録番号(ナンバープレート)又は車台番号
- 所有者又は使用者の氏名
- 申請人又は申請代理人の氏名及び住所(窓口に行く人の名前と住所)
- 手続きの種類欄にチェック
- 収入印紙を貼る
4.軽自動車税申告書を提出する
軽自動車税申告書自体は運輸支局に隣接する税事務所で入手できます。
軽自動車税申告書を記入しても、その場で軽自動車税を納税する必要はありません。
2019年10月1日に施行された税制改革で「自動車取得税」は廃止され、新しく「環境性能割」が導入されました。
50万円以下の車両は自動車取得税が課税されませんでしたが、環境性能割は50万円以下の車両でも課税されます。
5.ナンバープレートをもらう
上記で紹介した、各種書類を提出して、手続きが完了するのを待ちましょう。
手続きは2~4時間程度で完了します(込み具合によって異なります)。
ナンバープレートを受け取れば、名義変更手続きは完了です。
新しいナンバープレートをバイクに取り付けて、ツーリングにlet’s go!!
250ccバイクの名義変更する場所
排気量126cc~250cc中型バイクの名義変更申請は、「新所有者の自宅住所を管轄している運輸支局または自動車検査登録事務所」でおこないます。
都合により住民票の住所とは別の場所に住んでいる場合でも、住民票のある住所を管轄している運輸支局でしか名義変更手続きはできないので、間違えないように注意が必要です。
住民票の住所を管轄している運輸支局は下記、参考サイトから確認できます。
参考サイト:全国の運輸支局・自動車検査登録事務所の一覧
250ccバイクの名義変更にかかる費用
新所有者が自分で名義変更の手続きをおこなえば、名義変更の手数料は無料です。
ナンバープレートが新しいものに変更になる場合は、ナンバープレート代500~600円の料金が掛かります。
※ナンバープレート代は、地域によってことなります。
参考サイト:ナンバー交付手数料等一覧
250ccバイクの名義変更を代理してもらう
バイクの名義変更を、家族や知人に代理手続きしてもらう場合は、新所有者(新使用者)がサインした委任状が必要です。
名義変更の代理手続きに必要な書類をまとめると以下になります。
≪中型バイクの名義変更の代理手続きに必要な書類≫
- 新オーナーの住民票(発行3か月以内のもの。コピー可)
- 自動車検査(車検証)
- 譲渡証明書
- ナンバープレート
- 委任状
- 手数料納付書
- 軽自動車税申告書
- 第1号 様式OCRシート
委任状
バイクの名義変更を、家族や知人に代理手続きしてもらう場合に必要な委任状。
委任状に記入する項目は以下の7項目です。
<委任状に記入する項目>
- 受任者(窓口に行く人)の住所
- 受任者(窓口に行く人)の氏名
- 委任する手続き(移転登録と記入)
- 車体番号
- 委任者(委任される人)の住所
- 委任者(委任される人)の氏名
- 委任者(委任する人)の住所
- 委任者(委任する人)の氏名